アメリカの最新アロマ事情  〜 自然なペットケア 〜

よくペットにはエッセンシャルオイルは禁忌だと言うことを耳にします。

犬は人間より香りに敏感なため「人間と同じように使えるの?」

人間と同じようにリラックス効果というメンタル面だけでなく、抗菌作用や防虫効果によって、感染を防ぐ効果が認められています。
しつけの面でも、攻撃性を抑制して無駄吠えをなくす効果も注目されますし、長命になるにつれ、関節炎やガンのような病気で痛みを抱えているときに、疼痛緩和の効果としても有用です。

こんなときにはこのアロマ♫

●興奮を鎮める
ラベンダーのリナロール成分は鎮静効果があるので、無駄吠えを抑えるのに有効です。殺菌や虫除けも期待できます。
牛や馬・大きい動物にはフランキンセンス。香りを嗅がせてから5〜6滴を脊椎に直接塗布します。興奮状態であっても次第に落ち着きを取り戻します。
●切り傷に
ミルラでクレンジング、傷に対する防腐・抗感染・消炎作用が認められています。
●関節痛や咳を鎮める
ユーカリの1.8シネオールは咳止めの効果があります。ティーツリーは免疫力を高める効果がありますが、ペット(特に猫)への使用には賛否がるのでご注意を。

●食欲亢進やリフレッシュ
オレンジ、は消化促進や気分を明るくするのに用いられます。

★ディフューザーが効果的で安全ですが、高品質なエッセンシャルオイルを使用する場合に限り、飼い主が直接手にエッセンシャルオイルを垂らし、嗅がすこともできます。

●お散歩にも

虫刺されに注意する季節では、市販の虫よけスプレーを使うことができますが、市販の虫よけスプレーには『ディート』という成分が含まれています。天然の植物成分であるエッセンシャルオイルで虫よけスプレーを作れば犬にも使うことができます。

「人間に良くないものは、ペットにも良くないのです。」

ユーカリ・スプレーボトル・エタノール(エタノールはお好みで。エッセンシャルオイルが混ざりやすくなります)精製水(少量を使い切るなら水道水でも可)
★スプレーボトルにエタノール20~30mlを入れ、ユーカリオイルを2~3滴加えてよく振り混ぜる。
★精製水200~300mlを加えさらによく振り混ぜる。使う前にボトルをよく振り混ぜて適量スプレーする。

 

最後に…気をつけて欲しいこと。

オレンジ・レモンなど柑橘系オイルのなかには、フロクマリンという光毒性をもつものがあります。

日光(紫外光)に当たると皮膚が日焼けした状態になる可能性があります。

白系統の犬やヘアレス種は特に注意が必要です。エッセンシャルオイルは有用成分が高濃度に凝縮されています。

ペットに使用する際には100%天然で高品質の「エッセンシャルオイル(精油)」を使用してください。

購入する際に成分を確認することはもちろん、禁忌とされていないエッセンシャルオイルであっても、香りを嫌がるようであればすぐに中止してください。

動物は本能で危険なにおいを嗅ぎ分けるので、嫌がる香りは使用しないでくださいね。

香りを嗅いで気分が良さそうであるかどうか、様子を見て判断します。

アメリカでは、ペットにもこれだけエッセンシャルオイルを使用しています。ペットも家族同様、ストレスを解消できてリラックス出来る香りに出会えると良いですね。

横浜/青葉台アロマセラピストのKeiでした。

 

2018.11.8 Lastoria〜ラ・ストーリア〜に掲載されたコラムです。

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