食欲の秋でもアロマを効果的に使用する術

秋といえば実りの季節。

美味しいものに囲まれる「秋」はどうしても食べ過ぎてしまいます。
多くの食材が旬を迎える秋はいつもより食欲が増すのは当然です。
と言っても本能のまま何でも美味しくいただくとそれはそれで困ったことに!

今回は「香り」を味方にして「食べたい!の欲求を抑制する方法をご紹介します。

食欲コントロールにエッセンシャルオイルが使える理由

嗅覚は人の五感のなかで大脳辺縁系という原始脳に働きかけます。人の本能や欲求は嗅覚と密接なつながりがあります。そのため「香り」は本能の1つである「食欲」に対して、影響がとても大きいのです。焼肉の香ばしくジューシーな香り、ケーキの芳醇な香り、コーヒーや紅茶の心安らぐ香りなどが、食欲を刺激します。そして当然その逆もあります。

香りはどうやって身体に取り込まれるの?

鼻から吸い込んだ香りは鼻腔、そしてそのもっと奥にあるひだ状の嗅上皮という組織を通り嗅細胞という部分まで到達します。その後、神経等を通って脳へ伝わります。その後、香りの情報は大脳と視床下部に伝わります。
大脳は感情や記憶、行動をつかさどる部分で、視床下部は自立神経・内分泌系・免疫系をつかさどる部分です。この2つの部分に作用することで心と身体の両方に影響を及ぼすことができるのです。大脳と視床下部に伝わった香りの情報は様々な作用をおこします。視床下部は自立神経・ホルモン・免疫系をコントロールしています。ここから脳のその他の部位へ香りの情報が振り分けられ、それぞれの場所がコントロールしている身体の部位に香りの情報が伝わり、エッセンシャルオイルのもつ薬理効果によって心と身体に働きかけてくれるのです!

<おすすめエッセンシャルオイル>

★グレープフルーツ(内臓脂肪の蓄積を抑制)

グレープフルーツとダイエットの関係はご存知の方も多いはず。グレープフルーツのナリンギン(苦味成分)とよばれる成分に食欲抑制効果があり「食べたい〜!」のイライラをなくし、満腹感を得ることができると言われています。
また、グレープフルーツ精油には、「ヌートカトン」という特徴成分が含まれています。この「ヌートカトン」はマウスを使った実験から科学的にダイエットに効果的だということが示されています。マウスを用いた実験を行った結果、「ヌートカトン」を与えないマウスに比べ、与えたマウスの方が内臓脂肪重量が少なくなるという結果が得られました。このことから、「ヌートカトン」は内臓脂肪蓄積を抑制する働きがあることが分かります。このような特徴成分が含まれるグレープフルーツ精油は、ダイエットにとてもオススメです。匂いかぐだけなのに脂肪燃焼って・・・・「ほんと!?」って思っちゃいますが、効果があるようです。

★ ペパーミント(交感神経を活性化)

清涼感のあるペパーミントは、ダイエットにとっても嬉しい効果があります。それが、交感神経を活性化させるということです。交感神経が活性化されると、副腎という組織から「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」といったホルモンが分泌されます。これらのホルモンは血液の流れに乗り、脂肪細胞に届けられると脂肪を分解する働きがあります。

つまり、ペパーミントは、脂肪をエネルギー源として使いやすくする効果が期待できるのです!脂肪が燃焼しやすくなれば、効率良くダイエットが行えます。

 ★レモン(爽やかな香りで食欲抑制)

レモンは爽やかでフレッシュな香りが特徴的です。香りを嗅ぐと頭がスッキリとし、リフレッシュすることができます。

ダイエットをする方にとって嬉しいのは、食欲を抑えてくれる効果があることです!

目の前に食べ物があるとつい手が伸びてしまうかもしれませんが、そんな時はレモンの香りを楽しんでみましょう。今まではつい食べがちだった間食も少なくなり、摂取カロリーを抑えることでダイエットに繋がります。

ダイエットで沈みがちな気持ちを、前向きに切り替えたときにもオススメ。

横浜/青葉台アロマセラピストのKeiでした。

2018.11.29 Lastoria〜ラ・ストーリア〜に掲載されたコラムです。

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